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ナヤシとクロメ コラム

ナヤシとクロメ

 

縄文時代は私たちが想像する以上に豊かな時代だったようです。
漆に関して言えば、木、竹、布、土器に塗られた出土品が数多く発掘されています。
長い歴史を持つ漆の製造過程を見てみましょう。
漆は日本ではウルシノキから採取されますが、日本で行われている採取法は10~15年程度に成長した木から1シーズンだけ採取し、

採取後は木を切って再発芽させる、いわゆる「殺し掻き法」という方法です。
日をずらしながら漆の木に順次傷をつけ、そこから分泌される漆液を掻きへらで採取します。
大体、1本の木から200グラムの漆が取れるそうです。
この漆液を速過したものが生漆(きうるし)で、下地用や摺り漆という技法に用いられます。
生漆を室温で攪拌する工程をナヤシ、ついで40℃程度に加熱して   攪拌をする工程をクロメといいます。
こうした工程をへることで漆の水分が30%程度から数%に減少し、各成分が均一に混合され、ウルシオールと呼ばれる漆の主成分の反応が進み、

上質の漆になります。
こうしてできた漆を素黒目 (すぐろめ)漆と言います。
クロメの段階で乾性油等を加えることもあります。
色漆は使用時に漆に顔料を混合して調整しますが、黒漆は先の工程中に鉄分を添加し、ウルシオールと反応させることで、透明性の高い黒色を得ることができます。
漆は現在は輸入品、特に中国産がほとんどですが、品質の良い日本産の漆液の組成はウルシオール60~65%、水25~30%、ゴム質(多糖類)5~7%、ラッカーゼ0.1%、
糖タンパク質3~5%となっており、油中水滴型のエマルションになっています。

 

 

 

 

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