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ピアノを塗る 鏡面仕上げの基本は研磨作業

ピアノを塗る
鏡面仕上げの基本は研磨作業

 
前項では手作り家具の塗装について説明しましたが、ここではライン塗装の代表例として、ピアノの塗装について説明します。
素材には、合板が使用されます。
原木の丸太を回転させながら刃物を当てて、連続した薄い板 (単板、0.2㎜と0.5㎜)を切り取ります。
この単板を芯材、添え芯材と組み合わせて繊維方向に直交して接着剤で貼り重ねます。
このように交互に接着すると、環境温湿度が変化しても素材はほとんど変形しません。
日本でピアノと言えば、漆黒調の仕上げが80%と圧倒的に多いのですが、木目を生かしたクリヤ仕上げも人気があります。
塗装面はいずれも高光沢で、蛍光灯の像が鏡面のように鮮明に写るようになるまで、丹念に仕上げます。
昔から、硬いものほど良く光ると言われており、好例が宝石です。
どのように塗装すれば平滑な面に仕上がるのでしょうか?
漆ならば30工程以上もかけて仕上げますが、生産ラインでは性能確保を前提に、省力化と高速化を実現しなければなりませんから、板状部材は部品ごとに塗装研磨し、組立てて製品にする方式にします。
塗料には一度に厚塗りできる不飽和ポリエステル樹脂塗料を採用し、平面部材を2ヘッド式カーテンフローコーターで、小物や曲面部材はスプレー塗装をします。
厚塗りするだけでは平滑面に仕上がりませんから、研磨と磨き工程が重要になります。
研磨作業は塗装よりも手間がかかりますので、能率的な方法を検討し、平面にはベルトサンダー、レベルサンダーなどの研磨機械を、曲面には手研磨、エアーサンダーなどを使用します。
素地研磨と中塗り塗膜の研磨工程では、研磨紙の番手はP180~280を適宜選択します。
上塗り塗膜の研磨にはP400、P600のような細かい粒度の研磨紙を使い、その後には、ポリッシング用コンパウンドでバフ研磨をして研磨痕を取り、ワックスでつや出しを行います。

 
ポイント
●ラインに適した材料構成、工程を選ぶ
●ピアノの80%は高光沢の漆黒仕上げ
●研磨作業の良否が塗装面を決定する

 

 

 

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