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塗料・塗膜の性能 色を測る・色を表す 可視光の吸収成分の分析でわかる色の正体

色を測る・色を表す

可視光の吸収成分の分析でわかる色の正体

 
私たちが色や形を感じるには、光が必要です。
雨上がりの時に、太陽光線は水蒸気で分光され、虹を映し出します。
太陽光の中には肉眼に感じる可視光 (波長380~780nm) が含まれているから、私たちは色を認識できます。
可視光線を分光して物体に当て、吸収があるか無いかを計測することが測色の原理です。
赤エナメルは600nm以下の波長域をほとんど吸収するので、反射光は赤色成分のみになります。
染料溶液は可視光線を透過するので透過光のスペクトルを計測します。
赤い染料溶液ならば、赤エナメルと同様に600㎜以下の光を吸収します。
可視光線のうち、どの波長成分を吸収するかで物体色がわかります。
分光反射率、透過率曲線にして表すと、色の正体を知ることができます。
測色計には、測色の原理に基づく分光測色計と刺激値直読タイプの色彩計があります。
前者は高精度ですが、装置が大がかりゆえ、現場向きではありませんが、後者は低価格、小型で、携帯用に便利です。
刺激値直読タイプとは色をマンセルあるいは、L*a*b表色系などで数値化できることを意味し、後述する標準色票を指定できます。
色彩計は対象色を好みの装色系で表すこと、色差を計算できることが特徴です。
調色品が目標色とどの程度、近いかどうかを判定するのに色差を利用します。
一般的に調色した場合、色差の最大許容範囲は0.5以内ですが、目視を優先します。
目視で比色する場合、光源はとても大切です。
塗料分野では太陽光の波長分布に近いD₆₅陽光源が良いとされています。
ところで、色のイメージには個人差があるので、色を選ぶ時や、色を指定する場合に誤解を生むことがよくあります。
商取引、色彩計画に対して活用されているものに日本塗料工業会が発行している塗料用標準色見本帳があります。
この見本帳はマンセル表色系を基本にしており、記号表示になっています。

 
ポイント
●可視光の吸収波長成分で色が決まる
●比色の最終判断は目視
●色の具体的表現は色見本帳か試験片表示

 

 

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