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塗装コラム テーブル面の白いシミ

テーブル面の白いシミ

 

食卓テーブルに水布巾を敷き、その上に熱い土鍋ややかんなどを置いた時、塗装面にはしばしば白いシミ(白化)が現れることがあります。
日常的によく認められる現象ですが、何故白化するのかは明らかになっていないようです。
木工塗装には透明仕上げが多く採用されており、経験的事実から中塗り塗料(サンディングシーラー、Sandingsealer)に使用する充てん材が白化現象の原因物質だと考えられます。
坪田、長沼の研究でわかったことは、
①白化した系は充てん材/ポリマー界面の接着性が悪く、水が侵入したこと、
②界面の水が抜けてボリマーが弾性回復したら白化が消えること、
③ポリマーが弾性回復できない場合には、界面に空隙が残るため、ますます白くなること
④ポリマーが弾性回復できるかどうかはポリマーの熱運動の目安となるガラス転移温度 Tgに左右され、この温度が室温よりも高い場合には弾性回復できないが、低い場合には弾性回復ができることです。
この研究結果から、塗膜が白化したら、塗装面をヘアードライヤーで加熱してやれば良いことになります。
実際にやってみると、ほぼ復元できます。
ただし、長時間経過した白化を完全に復元することは困難でした。
恐らく粘土のように流動して永久変形したため、元に戻れなくなったためです。
日常の単なる白化が、実際にはミクロというかナノ分子の世界を私たちにみせてくれたのだと自然現象に感謝しています。
もう一つ、白化にまつわる面白い話を紹介しましょう。
氷の塊は透明なのに、かき氷はなぜ白っぽく見えるのでしょうか?
光は屈折率の異なる物質に入いると、光の一部は反射します。
氷の屈折率は約1.3で、空気のそれ(1.0) よりも大きく、氷粒子表面での反射光は氷粒子表面積の増大に伴い増大します。
氷からの反射光の増大が白さを増したのです。磨りガラスが白く見えるのも同じ現象です。

 

 

 

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