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『金物接合はあくまでも補助である』

軸組み工法においては、木と木の接合は本来は直接木と木を継ぎ、くさびや栓を使ってめるべきだ。
しかし、このごろは、そんなことばかりもいっていられない。手間も高くつくし、第一、今の大工が70も80もある伝統的継ぎ手(長さ方向に接合すること)や仕口(直角方向に接合すること)に精通しているかといったら、はなはだ心もとない。
果たして、これからの若い者たちがどれほど受け継いでいってくれるのか……。
ただ、これだけは言っておく。最近は金物は丈夫だし、何より早くできてよいといった考え方が横行しているが、とんでもない。
継ぎ手や仕口は、長い間の古人の知恵が結集してできたものだ。
伝統に支えられてきた知恵を、手間がかからないという理由だけで、簡単に金物に換えてしまっては、絶対に駄目だ。
大工仕事で手間が省けることが、そんなに大事なことなのか。
技術のいたらなさを省力化にすりかえている風潮は許せない。
金物はあくまでも補助。第一、金物が丈夫だなどという思想はとんでもない誤解だ。
金物はいつかは間違いなく錆びる。錆びれば、当然力は弱くなる。耐久性能では、金物は伝統的継ぎ手に劣ることを絶対に忘れてはなるまい。
ともすると、大工の中にも、「従来の接合に比べ金物が弱いことはない」などと、うそぶいている者がいるので、あえて苦言しておく。

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