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子ども部屋優先の設計はおかしい

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子ども部屋優先の設計はおかしい

 

このごろは、どうしたことか、家の設計をするとき、お施主さんは、「まず、子どもの部屋を」と、おっしゃる。

 

長年の念願だった自分の家が、ようやくもてた。

 

目の中に入れても痛くないくらいかわいいわが子のために、専用部屋を確保してやりたいという親心、わからないとはいわない。

 

私も人の親。

 

ところが、あまりに子ども部屋優先という考え方はどうだろう。

 

子供に気を取られすぎて、本当に必要なスペースを犠牲にしてはいまいか考えてほしい。

 

「子ども最優先なんてつまらんよ。

 

それに、将来は家を出ていってしまうんだから」子どものことばかりに夢中になって、 現実がちっとばかり見えにくくなっているお施主さんを見ていると、ふっと口から出そうになることがある。

 

恋は盲目というが、近ごろは子どものことになると、何も見えなくなってしまう親が多すぎる。

 

話は少し違うがわれわれが小さなころは襖一つ向こうで、おやじとおふくろが、「子孫繁栄の儀式を始めたらしいな」と思っても、襖を開けてのぞくことはもちろんなかったし、子ども心にも家族生活とはそういうものだと思っていた。

 

節度があった。

 

ところが、今はどうだ。

 

子どもはバタンとドアを閉めて部屋に入りっきり。

 

時代の流れといえばそれまでかもしれぬ。

 

何もかもを子ども部屋のせいにするつもりはないが、やっぱり、昔のほうが家庭内で親子のコミュニケーションがあった気がするのだが……。

 

われわれだって、おやじとどれほど話をしたわけじゃない。

 

けれど、一つ屋根の下で、一つ部屋でおやじの後ろ姿を見て、おふくろの話を聞いて、それなりのものは得られたのではないか。

 

そんな気がしているが……。

 

世界中で、一番子ども部屋のある家が多いのは、日本だそうな。

 

いいのか、悪いのか――世界には子ども部屋なんぞない家のほうがずっと多いことを考えると、設計のとき、まず子どもの部屋をという考え方、「ちょっとばかり、変じゃないか」と思うのは、私だけか。

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