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『土台に米ツガは使うな』

予算がない場合、防腐・防蟻処理(薬液注入)をした米ツガを土台に使う例が圧倒的に多いが、すすめられない。
安手の建売住宅の大半は注入土台のようだ。「化学処理されているから大丈夫ですよ」業者の言葉をうのみにしてはいけない。
本当に米ツガならまだしも、米ツガと称した木の中に米モミが二七パーセントも含まれていたというデータがある。
アメリカでも米ツガはヘムロック、米モミのことはヘムファーといって一応は区別しているが、湿気が少ないために、家が腐ることが少ないせいか、使用に当たって両者をうるさく区別することがあまりないようだ。
ところが、日本ではそんなわけにはいかない。かつて、視察でアメリカを訪れたとき、
両者が混同されて輸出されている事実をメーカーに質したところ、業者のいわく、「外見では区別ができないから仕方ない」
商売にしている人間が、ヘムロックとヘムファーの区別ができないなんて、冗談じゃない。とんでもないことだ。
「ジャパンじゃ米モミなんてものは、昔は安い棺桶ぐらいにしか使わなかったんだ」
つい喧嘩ごしになり、同行した視察団の先生に、あまりきついことをいうなとなだめられたが、そんな事情だから、米ツガだからといって安心できない。
大工にしても、製材されてしまっていては、両者を完全に区別することはなかなか難しい。
それだけの目をもった人はめっきり少なくなってしまった。
仮に米モミなどを土台に使ったときには悲劇だ。強度がないから、柱が載ったらたちまちめり込んでしまうのは目に見えている。
在来工法の家は性質上、構造柱の立つ特定の位置に大きな力がかかるようになっているから、
太くて重い大梁のかかる部分などは、米モミではとても耐えられない。
二分下がったとしたら、家はたちまち歪んでしまう。
そんなわけで、まともな請負師なら薬液注入の米ツが土台は使わない。

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