大壁になって消えつつある貫き工法!
2021/01/29
大壁になって消えつつある貫き工法!
都市部では土壁にとって変わったのが、モルタル外壁だ。
土壁が消えて変わったのは、左官仕事ばかりではない。
大工の仕事も変わった。
外壁が真壁(土壁)だったころには、柱と柱をつなぐ横材は「通し貫き」といって、柱の穴に板を貫通させ、くさびを締めたものだったが、このごろでは貫き穴を通す工法などは姿を消しつつある。
壁に隠れてしまうから、手を省く魂胆だ。
ところが、良心的な大工は、まだ貫き工法を行っている。
貫きが通っているのといないのとでは、水平力に対する強さがかなり違うことを知っているからだ。
建売住宅などでは、カッターで柱にチョコチョコと穴をあけて、釘を打ってすましているようだ。
これでは、地震などの横揺れには非常に心細い。
外れてしまうことがある。