『部屋以外のスペースをまずとれ』
2021/02/13
『部屋以外のスペースをまずとれ』
履物を履き替える日本の玄関は、外出用の靴のまま家の中に上がる外国の玄関と違って、ある程度の広さがないと不便で仕方ない。
玄関だけに限らない。
設計するときは、どうしても部屋中心になって、階段回りやら、浴室やらが、 一番最後になってしまう。
「まず、部屋を決めていく」大抵はここから出発するが、このやり方がまずい。
階段スペースなどは、意外と広さを必要とするのをご存知ない。
「これじゃ、階段がとれませんよ」と、お施主さんの設計をやり直すと、「部屋をつぶさないとだめですか」と、がっかりされる。
部屋以外のスペースを、初めから十分用意してかかれば、部屋を犠牲にするといった考えにはならないのに……。
部屋優先主義だと、ともすると、浴室はついジメジメしたところに に追いやることになって、家もそれだけ腐りを早めてしまう。
住居は部屋以外の部分がかなりある。
そいつをまずとってから、部屋を決めていくのが順序だ。