有限会社ステップリフォーム

『道具を使える大工に頼む』

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『道具を使える大工に頼む』

『道具を使える大工に頼む』

2021/02/20

『道具を使える大工に頼む』

すでに述べたように、大工選びは慎重でないといけない。

地域で長く営業して、古くから、つき合いのある業者なら、信用のことがあるから、まず間違いないが、どうかすると、素人がやっている建築屋で、人だけ集めて、それで次から次へとバトンタッチして、仕事をやっているようなところがある。

建築業の店を出していながら、釘一本打てないような連中がやっている会社がけっこう多い。

東京では目立つ。

建築屋が道具を使えないんじゃ、話にならない。

何か故障があったとき、「よし、俺が行く」といえる大工に頼まないと、駄目だ。

斡旋屋まがいの建築業者は、「うちは住宅性能保証保険をつけますから安心ですよ。

仮に何かあったときは責任を持ちます。

屋根の保証期間は〇年、壁は〇年〇カ月……」といった甘い言葉を吐くものだ。

しかし、こんなのにつられてはいけない。

家は一生つき合うものだ。

私のところはそんな保険には入っていない。

われわれの場合は、おやじの建てた家でも、こちらの不手際で不都合が出れば駆けつける。

「一年や二年なんてケチなことがいえるか」腕に自信のある大工なら、建てた家は一生保証するくらいの気概をもっているものだ。

それが信用になっていく。

一回仕事をしたら、お施主さんとずっと長い間のつき合いになる。

だんだんお得意さんが増えてくる。

町大工はそういうものだ。

手抜きは許されないし、もとよりするつもりもない。

現場に出ないで、カンナの一つも使えないで、営業活動のために、金をかけてうまいことをいうような建築業者ではだめだ。

もしも出向の職人が手を抜いていても、仕事ができないのだからチェックできない。

仕事なんてものは、いくらでも手を抜こうと思えばできる。

相手がわからなければ、これ幸いで、なめてかかる。

家は道具をもって、本当に現場で仕事をする大工に頼まなくてはいけない。

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