昔は格式の高い家では「桐の間」などといって、天井にキリの板をはった座敷があった。
天井は部屋の中で、一番大きな部分を占めるだけに目立ち、天井で権威や格式を誇示したこともあったようだ。
それほど大切な部分でもあったわけだ。
天井材は目がきれいなところから一般にスギが多く使われる。
壁材とうまく調和する。
天井板の場合は柾目はすっきりしすぎて、おもしろさに欠ける(飽きがこないので好む人も多い)ために、一般的に板目が喜ばれ、とりわけ、きれいな木目(年輪)が天井板の中心に入っているのが、最高といわれている。