有限会社ステップリフォーム

『金物接合はあくまでも補助である』

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
お問い合わせはこちら

〒221-0002 神奈川県 横浜市神奈川区 大口通 134-15

『金物接合はあくまでも補助である』

『金物接合はあくまでも補助である』

2021/03/26

『金物接合はあくまでも補助である』

軸組み工法においては、木と木の接合は本来は直接木と木を継ぎ、くさびや栓を使ってめるべきだ。

しかし、このごろは、そんなことばかりもいっていられない。

手間も高くつくし、第一、今の大工が70も80もある伝統的継ぎ手(長さ方向に接合すること)や仕口(直角方向に接合すること)に精通しているかといったら、はなはだ心もとない。

果たして、これからの若い者たちがどれほど受け継いでいってくれるのか……。

ただ、これだけは言っておく。

最近は金物は丈夫だし、何より早くできてよいといった考え方が横行しているが、とんでもない。

継ぎ手や仕口は、長い間の古人の知恵が結集してできたものだ。

伝統に支えられてきた知恵を、手間がかからないという理由だけで、簡単に金物に換えてしまっては、絶対に駄目だ。

大工仕事で手間が省けることが、そんなに大事なことなのか。

技術のいたらなさを省力化にすりかえている風潮は許せない。

金物はあくまでも補助。

第一、金物が丈夫だなどという思想はとんでもない誤解だ。

金物はいつかは間違いなく錆びる。

錆びれば、当然力は弱くなる。

耐久性能では、金物は伝統的継ぎ手に劣ることを絶対に忘れてはなるまい。

ともすると、大工の中にも、「従来の接合に比べ金物が弱いことはない」などと、うそぶいている者がいるので、あえて苦言しておく。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。