工場や倉庫の塗り替えについて 塗り替えを行うメリットを考えよう パート3
2021/06/13
工場や倉庫の塗り替えについて
塗り替えを行うメリットを考えよう パート3
建物の状態を知る事が大切
工場・倉庫の塗り替えを成功させるためにはまず現在の建物の状態を正確に把握する事が第一歩です。
建物の構造、外壁・屋根の素材、塗膜の劣化度合い、クラック(ひび割れ)、錆の有無、シーリングの状態など多くの確認事項があります。
現場調査が正しくできていないとその後のプランニングが見当違いのモノになってしまいます。
もちろん見積もりも適切ではなく、必要な工程が抜けていたり、必要でない作業が見積もりに入ってしまっていたりします。
ステップリフォームでは、この現地調査を丁寧に行うことを徹底しています。
その調査結果をもとに工場・倉庫の塗装専門会社として最適なプランニングがプロとしての実力が出る部分だと考えています。
建物劣化のサイン
メンテナンスサイクルは外壁や屋根の素材によっても大きく変わってきます。
中でも鉄部は一番最初に劣化が始まり、錆が発生します。
建物が劣化した際に建物にどのような症状が現れるかを知ることで塗り替えの必要度合いを判断することができます。
ここでは様々な劣化のサインを紹介します。
変色や退色
新築の頃は鮮やかな色で光沢のある外壁も年を経るごとに塗料に含まれる樹脂が劣化して、塗料の色が変わったりツヤが落ちたりしていきます。
これを変色や退色と呼び塗り替えサインの初期症状です。
チョーキング
紫外線や酸性雨の影響により塗膜が劣化し変色・退色がさらに進むと、塗膜が「粉化」し、表面を指でこすると顔料や樹脂が指に付着するようになります。
これをチョーキングといいます。本来塗膜がもつ撥水性能は低下・消失している状態です。
塗膜の浮き
紫外線や酸性雨の影響で塗膜の付着力がなくなり、下地や下地調整材との間で破断が生じて起こる現象です。
放置を続けると下地へのダメージに繋がります。
塗膜の剥がれ
塗膜が浮いた状態を放置しつづけると塗膜は破れ剥がれます。
ここまでくると建物の美観は大きく損なわれ、それだけでなく塗装の保護機能は完全に機能していないため、
下地へのダメージは加速度的に進行します。
鉄部の錆
鉄部の塗膜の浮きや剥がれから塗膜の保護機能の効果がなくなり、雨水の侵入から素地にサビが発生します。
錆の進行とともに塗膜の剥がれが進み、躯体自体の腐食が進みます。
一度錆びた鉄は元には戻らないので早急な対応が必要です。
エフロレッセンスの発生
下地内部への雨水の侵入により、コンクリートに含まれます。
「アルカリ:石灰」成分が、外部へ押し出されてしまう現象です。
本現象は、美観低下の要因になるばかりではなく、下地強度を低下させる要因にもなります。
クラック・ひび割れ
建物自体の動きや、温度変化やコンクリートの乾燥に伴う収縮により、下地にひび割れが発生します。
このひび割れが大きくなるとそこから雨水の侵入を許し、建物の急速的な劣化を生みます。
コンクリートの爆裂
下地内部への雨水の侵入や、コンクリートの「中性化」の進行などにより、内部鉄筋に「錆」~「膨張」が生じ、周囲の被りコンクリートが「破壊」、「脱落」する現象です。
放置し続けますと、重量のある「コンクリート片」が「脱落」する極めて危険な状態を招きます。
シーリングひび割れ・断裂
外壁の目地や窓やドアの周りのシーリング部分は経年劣化により硬化し、建物の動きや、収縮によりひび割れや断裂が発生します。
シーリング部分にも防水の役割があり劣化すると雨水の侵入に繋がり建物へのダメージに発展します。
以上のようなサインをお見逃ししないように、たまには建物を見てみることが重要です!
弊社では、簡単な点検だけでも受け付けております。