世の中を彩る塗料 素材を保護し美観を与える材料
2021/07/01
世の中を彩る塗料
素材を保護し美観を与える材料
私は今、事務所の机に座っています。
周りを見渡してみますと、事務机、ロッカーには金属用焼付塗料が、パソコンの筐体にもラッカー塗料や紫外線で硬化する塗料が、そして部屋の天井には壁用のエマルション塗料が塗られています。
外出してみましょう。
街に出るとカラフルな自動車が目につきます。
自動車の下塗りには鉄に付着カがあり、防錆力に優れるエポキシ樹脂塗料が塗られています。
また、中塗りは石跳ねに対して強い塗料が、上塗りは耐久性があり透明感のあるアクリル樹脂を用いた焼付塗料が塗られています。
ビルを囲む建築用金属パネルはフッ素樹脂塗料も塗装されています。
また、家屋の壁はこれも工場で多色模様に塗装された窯業建材のパネルが用いられています。
電車もオートバイも自転車も、鉄橋も船も飛行機も、そして家庭内で用いられる冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機などにも塗料が用いられ、美しいデザインを実現しています。
このように塗料は素材を保護し、美観を与える材料です。
塗装されていない金属剥き出しの自動車など考えることができません。
世の中に塗料がなければ、私たちの周りは灰色の世界になるでしょう。
そして鉄はたちまち茶色い錆を発生することでしょう。
塗料は、スプレー塗装のような比較的簡単な方法によって、素材表面に通常数十㎛(マイクロメーター、1000分の1㎜)程度の厚さの膜を形成し、長期にわたってその性能を保持します。
塗料は塗装によって最終製品になります。
また、塗装することは新たな大きい表面を作り出すことです。
この表面を活用して、さまざまな機能を発現する多くの機能性塗料が開発されています。
塗料をとりまく世界は私たちに身近で、とても面白いものです。
ぜひ覗いてみてください。
ポイント
- あらゆるところに使われる塗料
- 塗料の役割は素材の保護と美観の付与
- 塗料は塗装によって最終製品になる