塗料はどんな所に使われているの?自動車から家庭用まであらゆるところに使われている塗料
2021/07/10
塗料はどんな所に使われているの?
自動車から家庭用まであらゆるところに使われている塗料
私たちは日頃意識していませんが、周りをよく見ると塗料が塗られているものばかりです。
これらの塗料は大きく分けて、工場の塗装ラインで塗られるいわゆる工業塗料と、すでにできあがっている構造物などに後から塗装する汎用塗料に分けられます。
工業塗料では、塗装条件を管理した状態で塗装することができますが、汎用塗料では塗装は温湿度の影響を直接的に受け、ときには塗装中に雨が降るというようなこともあります。
また塗装膜厚も作業者の技能に依存することになり、塗装の管理が重要になってきます。
再び日本塗料工業会の「日本の塗料工業´06」の2004年度の需要量の構成を見てみましょう。
最も需要の大きい分野は建物で26.4%を占めます。
これに建築資材を加えると32%になり、全体の3分の1を占めることになります。
次に大きいのは道路車両であり、新車が16%、自動車補修が3.7%で計19.7%になります。
なお、04年度の新車の生産台数に占める輸出台数の割合は47.2%であり、新車に塗られた塗料の約半分が輸出されたことになります。
次いで大きい分野は全属製品用で8.4%です。
電気機械用、機械用、構造物用、船舶用、道路標示用の分野はいずれも5%前後で拮抗し、各分野で幅広く用いられていることが分ります。
自動車、金属製品、電気機械等の分野ではこれら製造企業が海外生産を活発に進め、需要構造が変化しています。
また木工用は海外品に押されて減少し、家庭用は少ないのが特徴です。
それは日本では海外と異なり、白木の文化を持っているからです。
2004年度の地域別需要量比を見ますと、関東・甲信越が最も多く38.4%、以下、中部16.1%、近畿15.7%、九州・沖縄9.1%、その他16.8%で、輸出は3.9%になっています。
ポイント
- 塗料の使用量が最も多いのは建物と建築資材用途で合計32%
- 2番目に多いのは自動車で約20%