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つやはあるの? 光沢を測る高光沢面の外観評価には写像鮮映性を

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つやはあるの? 光沢を測る高光沢面の外観評価には写像鮮映性を

つやはあるの? 光沢を測る高光沢面の外観評価には写像鮮映性を

2021/09/08

つやはあるの? 高光沢面の外観評価には写像鮮映性を

塗料・塗膜の性能

漆塗りの肌をはじめ、乗用車やピアノの塗装面はとてもピカピカしており、まるで鏡のように像が鮮明に映ります。

一方、建築物の外装塗装面はつやがありません。

凹凸感のある被塗物を高光沢で仕上げた場合、反射光が多いので凹凸感がさらに強調され、見苦しい外観になってしまいます。

私たちの住環境や生活用品の中にはつやを出した方が良いものもあれば、つやを出さない方がよいものもあります。

塗料は工業製品ですから、つやの程度も定量的に管理してゆかねばなりません。

塗装面の仕上がり状態を指示する時には、つや有り、3分つや、つや消しなどと表現するのは適切ではありません。

これらは光沢感を表す感覚的な尺度です。

(反射光束)/(入射光束)の比を測定し、光沢度として表現すれば定量化できます。

鏡面光沢度Gs(θ)は入射角θでの基準面 (屈折率1.567の磨かれた黒ガラス面)の鏡面光沢度を100として、試験片の鏡面光沢度を次式で求めます。

Gs(θ)={(試料面からの鏡面反射光束)/(基準面からの鏡面反射光束) }×100θは入射角であり、20°、60°、85°が用いられます。

低光沢の面を見る時には、θを大きくして、高光沢の面ではθを小さくして測定します。

一般には、60°鏡面光沢度で塗装面の光沢の良否を定量評価しています。

高光沢感の面では20°鏡面光沢度を試験値として採用しますが、さらに光沢感が高くなると、θ=20°でも感度が低くなるため写像性の良否で判断する鮮明度光沢度が必要になります。

漆の磨き工程で、きめ細かな線まで鮮明に写ります。

標準図形の写像の微少なゆがみを周波数解析して定量化する方法などが確立されています。

このタイプの試験装置には種々のデータ解析ソフトが組み込まれており、パソコンが威力を発揮しています。

鮮映性は顔料分散性や塗膜形成過程に生じる微細な凹凸の周期や振幅が支配要因と考えられています。

ポイント

  1. つやの良否は鏡面光沢度で定量評価する
  2. 高光沢感のつやの良否は真上から見る
  3. 乾燥過程の微妙な変化が鮮映性に反映
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