外装材の種類 #1セメント系外壁 #1基材の種類 #3軽量気泡コンクリート板
2021/10/29
#1セメント系外壁 #1基材の種類 #3軽量気泡コンクリート板
外装材の種類
軽量気泡コンクリート板プレキャストコンクリート板の一種で、通称「ALC板」と呼ばれており、セメント、石灰、硅砂に発泡剤(アルミ粉末)を入れて成形し約180℃・10気圧でオートクレーブ(高温高圧蒸気)養生して作られる。
軽量で、耐火性に優れ保温性が高いが、表面の強度が弱いので欠けやすく、また、表面層が粗く細かい穴があいているので吸水性が高く、表面を保護し、透湿することを防がなくてはならない。
外壁材として使う場合は、防水性の問題からたて方向に取り付け、外部側を防水処理し、内装側は通気性を確保できる仕上げにして、パネル間の目地をシーリング材で防水処理する。
表面の仕上げに際しては、最初にシーラーの働きも兼ね備えたフィラー(サーフェーサー)を塗布して表面を平滑にし、塗料がしみ込んでしまうことを防ぎ、塗料の付着性を高められるように下地処理を行う。
ひび割れの場合、あるいは、素地が欠けている場合、その欠損部の状態を見て、補修方法を決めることになる。
ひび割れ部分の幅が0.2mm未満の場合、ひび割れ部分を中心に50~60mm程度の幅の部分をワイヤブラシで清掃し、ヘラを使ってパテ状のポリマーセメントモルタルを幅10mm、厚さ2mm程度に塗り、乾燥させて平滑に仕上げる。
なお、ひび割れ部分が動く場合は、可撓性エポキシ樹脂を使う。
クラックの幅が1mm以上ある場合、ポリマーセメントモルタル、あるいは、エポキシ樹脂モルタルを充填し補修することになる。
この場合は、欠損部を約10mm幅のU字状にカットし、溝の内部の切粉等を除去してプライマーを塗布後、シーリング材を塗り込んで乾燥後表面を平滑に仕上げる。
その後、油脂、塵を除去して清掃し、充分に乾かし、全面塗装して仕上げる。