外壁塗装で使用する塗料の種類や特徴について解説します
2021/12/27
外壁塗装によく使われる塗料
外壁塗装でよく使われる塗料は以下の8種類になります。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- 断熱塗料
- ラジカル制御型塗料
- フッ素塗料
- 光触媒塗料
- 無機塗料
- ナノテク塗料
これら8種類の塗料は1m²当たりの塗装費用を始め、耐用年数や特徴などが1つ1つ違います。どのように違うのか、具体的に見ていきましょう。
ウレタン塗料
ウレタン塗料はウレタン樹脂から作られた塗料です。
塗料の中でも1m²当たりの塗装費用が約2,000円と安く、リーズナブルに外壁塗装を行うにはうってつけの塗料ですが、耐用年数が8年~10年とかなり短く、近年では利用されることも少なくなってきました。
しかし、残り数年で取り壊しが決まっている建物の塗り直しなどで稀に利用されることもあります。
シリコン塗料
シリコン塗料はシリコン樹脂を原料とする塗料です。
1m²当たりの塗装費用は約2,500円、耐用年数は10年~15年と、値段、耐用年数共に平均的であり、現在もよく利用されている塗料の1つになります。
断熱塗料
断熱塗料は内側や外側の冷気や熱を逃がしにくくする塗料です。
よく遮熱塗料と一緒にされることが多いですが、外側の熱を反射するのみで、冷気を遮断する能力がない遮熱塗料に対し、断熱塗料は外側からの冷気や熱を遮断し、室内で調整された冷気や暖気を逃がさない性質があるため、夏でも冬でも室内を快適な温度に保つことができます。
1m²あたりの塗装費用は約4,000円と高めですが、耐用年数は最高で20年にも達します。
ラジカル制御型塗料
ラジカル制御型塗料は皮膜を劣化させる成分の発生を抑制する「ラジカル酸化チタン」を使用した塗料です。
1m²あたりの塗装費用は約2,500円、耐用年数は16年と、それまで主流だったシリコン塗料とほぼ同じ塗装費用でありながら、耐用年数が長いということで、現在最も人気が高い塗料となっています。
フッ素塗料
フッ素塗料はフッ素樹脂を原料に作られた塗料です。
1m²の塗装費用が約4,500円と割高ながら、耐用年数が15年~20年とかなり長く、大きな邸宅や工事回数をとにかく最小にしたい大型商業施設などで利用されることが多いです。
光触媒塗料
光触媒塗料は除菌効果が高く、光によって表面をセルフクリーニングできる機能を備えた塗料です。
近年大流行しているコロナウイルスにも除菌効果が期待できるということで、現在注目が集まっている塗料になります。
1m²当たりの塗装費用は約4,500円とかなり高額ですが、耐用年数が20年~25年とかなり長く、利用を検討する方も年々増加しています。
無機塗料
無機塗料はガラスやレンガ、その他鉱物等、無機物を配合して作られた塗料であり、耐用年数が25年~30年と、かなり長いのが特徴です。
塗装費用は1m²当たり約5,500円とかなり高額ですが、塗り直しの回数が減らせるということで、利用を検討される方も少なくありません。
ナノテク塗料
ナノテク塗料はナノテクノロジーによって樹脂の配合量を減少させた塗料です。石油由来の成分を大幅にカットし、SDGsが浸透してきている現代にふさわしい、未来型の塗料になります。
1m²当たりの塗装費用は約3,500円、耐用年数は10年~20年と、コストパフォーマンスもまずまずです。
塗料のコストパフォーマンスの算出法
塗料選びで迷ったら、塗装のコストパフォーマンスを実際に計算してみましょう。
次の数式を活用すると、一年あたりの塗装費用を算出できます。
塗装費用÷耐用年数
この数式で計算すると、塗装費用が安くても耐用年数が短いと、1年あたりのコストパフォーマンスが低下します。
1m²当たりの平均塗装費用で耐用年数を割っていくと、最も塗装費用が安いウレタン塗料が200円であるのに対し、ラジカル制御型塗料は156円と、コストパフォーマンスがかなり優れていることが分かります。
塗料の種類や特徴を理解しよう
塗料にはさまざまな種類があり、塗装費用や耐用年数、性質的な特徴もそれぞれ違います。
塗り直し回数をとにかく少なくするために耐用年数が長いものを選ぶのか、とにかく費用を抑えるのか、時には計算もしながら自分が納得できる塗料を選んでください。
外壁塗装でお悩みであれば、ぜひステップリフォームにお任せください。
ワンランク上のきめの細かい仕上がりでお客様のご期待にお答えいたします。
施行後のアフターケアも責任もって対応致しますので、まずはご相談ください。