外壁材のALCパネルとは？種類やメリットを紹介します！

ALCパネルには大きく3つの種類があります。

厚さにおいては、厚型パネルと薄型パネルの2種類があります。

厚型パネルは、厚さが75ミリ以上で、31メートル以下のビルや倉庫、工場などの耐久性が強い建物に用いられます。

薄型パネルは、35ミリ以上75ミリ未満で、軽量鉄骨造の住宅や木造住宅などに使用されます。

形状は、一般パネルとコーナーパネルがあります。

一般パネルは外壁の平面部分に使用される平らなパネルです。

コーナーパネルは、建物の四隅に使用するＬ字型パネルのことです。

形状だけが異なるだけで、頑丈さや素材、模様などに相違はありません。

表面加工には、平パネルと意匠パネルがあります。

平パネルは、模様がないのに対し、意匠パネルはラインやチェック模様などのデザインがあるパネルです。

特に希望がなければ、平パネルが採用されます。

1. 耐久性が高い
   ALC外壁は、耐久性が高く、地震にも強いという特徴があります。
   ALC外壁を適切な条件で利用し、定期的にメンテナンスをすれば50年使用することができます。
   建て替えではなく、メンテナンスをしつつ長く住み続けたいという方にピッタリです。
2. 断熱性や耐火性がある
   ALC外壁は、内部の気泡が空気の層を作るので、断熱性が高いです。
   その高さは、コンクリートの約10倍にもなります。
   そのため、夏は涼しく、冬は暖かい住宅にすることができます。
   また、燃えづらい耐火構造になっているので、耐火性や防火性もあります。
   原料が無機質なので、万が一火事が起きても有害物質を発生させない点も魅力的です。
3. 軽くて遮音性が高い
   ALC外壁は、通常のコンクリートと比較すると4分の1しか重さがありません。
   軽量ではあるものの強度があり、遮音性にも優れています。プライバシーの保護にもつながるので、非常におすすめできる外壁材です。

ALCパネルは耐久性に優れているものの、適切なメンテナンスを行わなければ劣化が進んでしまう可能性があります。
ここでは、ALCパネルの主な劣化症状と、適切なメンテナンス方法について解説します。

1:カビ・コケの発生

カビやコケは、湿気がこもりやすい場所や、日当たりの悪い場所に発生しやすいです。
ALCパネルは、吸水性が高いため、水分が浸入するとカビやコケが発生しやすくなります。
カビやコケが発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、ALCパネルの劣化を早める原因にもなります。

2:チョーキング

チョーキングとは、外壁に触れたときに白い粉が付着する現象です。
これは、外壁塗装の塗膜が紫外線や雨などで劣化し、塗膜に含まれる顔料が粉状に表面化している状態です。
チョーキングが発生すると、外壁の防水性が低下し、雨漏りの原因となることもあります。

3:塗膜の剥がれ

外壁塗装の塗膜が剥がれてしまう現象も、ALCパネルによく見られます。
これは、紫外線や雨などの影響で塗膜が劣化し、剥がれてしまうためです。
塗膜が剥がれると、ALCパネルが雨水にさらされやすくなり、劣化が進んでしまいます。

4:コーキングの劣化

ALCパネルは、パネルのつなぎ目にシーリング材を充填して、雨水が浸入しないようにしています。
しかし、シーリング材は経年劣化によって、ひび割れや剥がれなどが発生することがあります。
シーリング材が劣化すると、雨水が浸入しやすくなり、ALCパネルの劣化を招きます。

5:ひび割れ

ALCパネルは、地震や地盤沈下などの影響で、ひび割れが発生することがあります。
ひび割れが発生すると、雨水が浸入しやすくなり、ALCパネルの劣化を早めます。

ALC外壁は、適切なメンテナンスをしっかり行っていれば、約50年も使用することができます。

地震に強いだけでなく、防火性にも優れているので、住宅をしっかり守ってくれます。

外壁材のメンテナンスを検討されている方は、ALCパネルを採用してみてはいかがでしょうか。