介護用お風呂へのリフォームを行う理由とは?種類についても紹介します!
2023/10/07
お風呂を介護用にリフォームする理由
- 介護者の負担軽減
人の入浴を手助けするためには、非常に多くの力が必要となります。
体を持ち上げて浴槽に入れたり、洗ったりするなど、簡単にできることではありません。
例えばタイル張りの古いお風呂では、被介護者の体を洗う際に膝をつくと体に大きな負担がかかってしまいます。
介護者は被介護者の体重を支えなければならないため、滑りやすい床であると両者とも転倒してしまう危険性もあります。
柔らかくて滑りにくい床にリフォームすることで、介護者の負担も軽減されます。 - 被介護者の負担軽減
高齢の方や障がいのある方にとっては、小さな段差でも乗り越えるのが困難に感じてしまいます。
つまずいて転倒してしまうと、大けがに繋がって動くのが難しくなってしまうこともあります。
本人にとってできないことが増えてしまうと、精神的にも落ち込んでしまうはずです。
そこで、手すりを設置したり段差をなくしたりすることで、被介護者だけでもある程度のことができるようになります。
筋力の衰えを防ぐだけでなく、本人様の気持ちも明るくなりますよ。
お風呂リフォームの種類
- 出入りしやすい浴槽にする
一般的に多く普及している浴槽の高さは、60センチメートル程度です。
しかし、体が不自由な方にとっては負担となる高さであり、浴槽をまたぐ際には転倒してしまう危険性があります。
そこで、浴槽の3分の1程度を床に埋め込んだ半埋込式という設置方法にすると、浴槽での立ち上がりが低くて出入りがしやすくなります。
また、縁の広い浴槽であると座った状態で出入りできるようになるため、安心です。 - 手すりを設置する
浴槽の高さが適切であっても、またぐ際には掴まる部分が必要です。
浴槽のまたぎ方は人それぞれであるため、利用する方に合わせて設置するようにしましょう。
浴槽周辺だけでなく、出入り口付近やシャワー横にも手すりを設置することをおすすめします。
出入り口では転倒の軽減、シャワー横では立ち座りの動作のサポートに有効的です。 - 浴室暖房乾燥機の設置
ヒートショックを防止するためには、お風呂場と脱衣所の温度差を小さくする必要があります。
お風呂場も脱衣所も暖かくしておくことで、温度差が小さくなります。
お風呂場を暖める浴室暖房乾燥機と、脱衣所を暖める床暖房やエアコン、ストーブを設置することでどちらも暖かい空間となり、ヒートショックを防げます。
まとめ
お風呂の介護リフォームを行うことで、介護者の負担軽減、被介護者の負担軽減に繋がります。
手すりの設置や段差の解消、浴槽の高さを低くすることや浴室暖房乾燥機の設置など、できることが多くあるため、今回の記事を参考に、安心して使用できるお風呂場にリフォームしてみてはいかがでしょうか。