コーキング剤の基礎知識や外壁コーキングの基本的なやり方をご紹介!
2024/04/02
コーキング剤の基礎知識
コーキング剤とは、外壁や窓の隙間を埋めるために使用されるゴム状の素材です。
この素材は、水漏れ防止に貢献し、家全体の耐久性を高めます。
皆さまは、「シーリング」という言葉をご存知でしょうか。
実は、このシーリングはコーキングと同じ意味で使われることがほとんどです。
そんなコーキング剤には、主に3つの役割があります。
- 外壁と目地の隙間を埋める
- 窓の外壁のすき間を埋める
- ひび割れの補修
外壁や屋根のひび割れによって雨漏りしている場合、コーキングの補修により雨漏りを改善できます。
しかし、雨漏りの原因の特定は困難であり、その原因は多くの要素が絡み合っていることも少なくありません。
すき間やひび割れ部分をコーキング補修することで一時的な雨漏り対策はできますが、より根本的な原因を解決しなければ再発してしまうリスクがあることも頭に入れておきましょう。
外壁コーキングのやり方
打ち替え工法
- 既存のコーキングの撤去
カッターを使用し、今あるコーキングの撤去を行います。
切れ目を入れたらつまみ出せることも多いですが、それでも取り出せない場合はペンチを使用して取り出します。
その後、目地の汚れを綺麗に取ります。 - 養生
外壁部分にコーキング剤が付かないよう、目地の周りに養生テープを貼ります。
テープを丁寧に貼ることで、仕上がりが美しくなります。 - プライマー塗布
コーキング剤がしっかり密着するように、目地の部分に下塗り剤を塗布します。
プライマーは、接着剤のような役割を果たします。 - コーキング剤の注入
コーキングガンを使用し、目地部分にコーキング剤を充てんします。
充てんする際は、上から下に向かって行うようにしましょう。 - 均一にならす
注入が終わったら、へらを使用してコーキング剤を均します。
この際、コーキング剤を押さえ込むようにして均しましょう。
コーキングの種類と選び方
コーキングには、シリコン系、ウレタン系、変成シリコン系など、さまざまな種類があります。
それぞれの特性を理解し、用途に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。
・シリコン系
耐候性、耐水性に優れ、一般的なコーキング材として広く使用されています。
価格が安く、入手しやすいというメリットがあります。
塗装との相性が悪い場合があります。
・ウレタン系
伸縮性に優れ、地震や建物の揺れにも追従できます。
耐候性も高く、長期的な耐久性を求める場合に適しています。
シリコン系よりも価格が高めです。
・変成シリコン系
シリコン系とウレタン系の両方の特性を併せ持つコーキング材です。
耐候性、耐水性、伸縮性、塗装との相性を兼ね備えています。
価格はシリコン系よりも高いですが、万能なコーキング材と言えます。
コーキング補修の適切な選び方
- 打ち替え
打ち替えとは、既存のコーキング材を完全に撤去し、新しいコーキング材を充填する方法です。
・メリット
既存の劣化部分を取り除き、新しいコーキング材で補修するため、耐久性が高まります。
防水性も向上し、雨水の侵入を防ぐ効果があります。
・デメリット
既存のコーキング材を撤去する作業が必要となるため、手間と時間がかかります。
撤去作業時に、建材を傷つけてしまう可能性があります。
サッシ周りは、防水紙を傷つける可能性があるため、打ち替えは避けるべきです。
- 増し打ち
増し打ちとは、既存のコーキング材の上に新しいコーキング材を塗り重ねる方法です。
・メリット
打ち替えに比べて、作業が簡単で短時間で完了できます。
撤去作業がないため、建材を傷つけるリスクが低いです。
・デメリット
既存のコーキング材が劣化している場合、増し打ちだけでは効果が期待できません。
古いコーキング材と新しいコーキング材の密着性が悪く、剥がれやすいことがあります。
まとめ
コーキングは、自宅のメンテナンスにおいて重要な役割を担います。
この記事を通じて、基本的な知識と正しい施工方法を知っていただければ幸いです。
また、確実な施工を行うためにも、DIYではなく専門会社に依頼することをおすすめします。
外壁塗装についてご相談のある方は、ぜひ当社までご連絡ください。