塗装リフォームの際に意識すべきトータルコストについて解説
2024/05/17
外壁材の種類は?
外壁材としては、モルタル、窯業系サイディング、金属系サイディングが主流です。
それぞれの特性とメンテナンスの必要性について見ていきましょう。
- モルタル
モルタルはセメント、砂、水を混ぜたもので、耐用年数は約30年とされています。
メンテナンスは10年ごとに再塗装が推奨され、30年周期での再施工が必要です。
1980年代までは主流の塗料でしたが、最近は採用されることが減りつつあります。 - 窯業系サイディング
窯業系サイディングは新築住宅の大部分に使用されています。
耐用年数も約30年で、10年ごとの塗り直しが必要です。
レンガや木目などのデザインが豊富で、さらに遮熱性や耐久性に特化したものもなかにはあります。 - 金属系サイディング
軽量で耐震性や防水性に優れる金属系サイディングは、メンテナンスも同様に10年に1回の塗り直しで対応可能です。
ガルバリウムやアルミニウムが用いられることが多いです。
塗装リフォームの際はトータルコストを意識しましょう!
外壁塗装は、ただ単に見た目を美しく保つだけでなく、建物を保護する重要な役割を果たしています。
このため、塗装リフォームを行う際には、単に初期費用だけを考慮するのではなく、長期にわたる維持管理費用も含めたトータルコストを考慮することが非常に重要です。
具体的には、ウレタン塗料とフッ素塗料の使用を例にとると、ウレタン塗料は一般的にメンテナンスサイクルが短く、30年間で3回の塗り替えが必要となります。
この場合、塗装費用は1回あたり90万円とし、合計で約270万円のコストがかかります。
一方、フッ素塗料を用いた場合は、その耐久性の高さからメンテナンスサイクルが長く、30年間で2回の塗り替えで済むことが多いです。
塗装費用が1回あたり110万円であっても、トータルでは220万円となり、ウレタン塗料に比べて50万円ほどコストが削減できる計算になります。
初期投資はフッ素塗料の方が高くなるものの、長期的に見るとその耐久性によりトータルでのコストメリットが期待できるわけです。
さらに、断熱性能が優れた塗料を選択することにより、光熱費の削減も期待できます。
特に断熱性能に優れた塗料を選ぶことで、夏は外部からの熱を遮断し、冬は室内の暖かさを逃がしにくくすることが可能です。
この結果、冷暖房にかかるエネルギーコストを大幅に削減できるため、光熱費の節約にも繋がります。
このように、塗装リフォームを検討する際には、将来的なメンテナンス費用や光熱費の削減など、長期的な視点での経済性を考慮して、適切な塗料を選択することが大切です。
計画的に塗装リフォームを行うことで、長期的に建物を保護し、生活コストも抑えられるようになります。
まとめ
長期的なコスト効率とメンテナンスの簡便さを考えた外壁材と塗装選びは、住宅の美観と機能を維持するために非常に重要です。
今回紹介した各種材料と塗料の特性を理解し、トータルコストも意識しながらご自宅に最適な選択をしていただければ幸いです。