外壁塗装豆知識~調色はやめた方がいい?塗料の選び方と標準色の重要性についてしっかり学ぼう~
2021/03/19
調色とは?
まず、調色とは何か簡単に説明しますね。調色とは、塗料メーカーの色見本帳に載っていない色を特別に作ることです。
つまり、自分だけのオリジナルカラーを作るということです。
普通、塗料メーカーの色見本帳には35〜50色くらいの色が載っています(メーカーによって多少の違いがあります)。
この中から色を選ぶのが一般的ですが、「これだ!」という色が見つからない場合や、特別なこだわりがある場合には、調色が必要になります。
日本塗料工業会の色見本帳
そんなときに、「社団法人 日本塗料工業会」が発行している塗料用標準色見本帳というものがあります。
これには数百色が収録されていて、建物や設備、インテリアなどでよく使われる色が集められています。
また、JISの標識色や官公庁の指定色も取り入れて、実用的な色がたくさん揃っています。
調色の注意点
調色を使うと、自分だけの特別な色を作ることができるので魅力的ですが、いくつかの注意点もあります。
同じ色を再現するのが難しい
まず、調色した色は同じ色を再現するのが難しいということです。
一度作った色をもう一度作りたいと思っても、微妙に違う色になってしまうことがあります。
そのため、補修や追加で塗装をするときに、同じ色を使うのが難しくなることがあります。
コストが高くなる
また、調色はコストが高くなることもあります。
既存の色を使うよりも、特別に色を作る手間と時間がかかるので、その分費用が高くなります。
ですから、できるだけ標準色の中から選ぶことをおすすめしています。
標準色なら、再現性が高く、コストも抑えられます。
在庫管理が難しい
さらに、調色で作った色は在庫管理が難しいという問題もあります。
標準色ならメーカーが在庫を持っているので、必要なときにすぐ手に入りますが、調色した色はその都度作る必要があり、在庫がないと時間がかかることがあります。
こうした理由から、調色はなるべく避けた方が良いと言われています。
調色を選ぶ場合のポイント
とはいえ、どうしてもこだわりたい色がある場合には、調色も一つの選択肢です。
自分の理想の色を作ることで、他にはないオリジナルの仕上がりにできるのは大きな魅力です。
ただ、調色にはリスクやコストがかかることも理解しておくことが大切です。
少し長くなってきてしまったので、続きは次回にお話しします。
次回もぜひお楽しみにしていてくださいね!
さらに詳しい情報をお届けしますので、お見逃しなく!