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促進試験で劣化を調べる 劣化現象をいかに短期間で再現するか?

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促進試験で劣化を調べる 劣化現象をいかに短期間で再現するか?

促進試験で劣化を調べる 劣化現象をいかに短期間で再現するか?

2021/09/14

促進試験で劣化を調べる 劣化現象をいかに短期間で再現するか?

塗料・塗膜の豆知識

塗膜の劣化によって、光沢低下・変色・白亜化・ふくれ・さび・割れ・はがれ・汚染などのさまざまな塗膜欠陥を生じます。

塗膜の劣化は太陽光線・酸素・水分・温度変化・亜硫酸ガス・海塩粒子などさまざまな環境因子の複合効果として現れます。

そこで、耐候性のような長期性能に関する試験は、本来その塗膜が使用される環境条件で評価するのが望ましいのですが、このような方法では、場合によっては数年、数十年といった長期間を要します。

現実的には、劣化現象をできるだけ短期間に再現できる促進試験を採用します。

JIS K5600では、劣化因子を塩水、湿度、温度変化や光など単一要因に絞り込んだものから複合したものまで、8項目の試験法を規格化しています。

促進試験で重要なことは、劣化状態の近似性と促進性です。

現在、使用されている促進耐候試験機を主要劣化因子で整理すると、耐候性・耐紫外線性・耐候性・耐食性・にまとめられます。

試験評価法は目視による劣化状態の観察が最も重要です。

塗膜の光沢度や色の保持性は実用上の目安になる重要な項目です。

光沢保持率を評価値として、鋼構造物用上塗り塗料の耐候性をキセノンウェザーメータ(XWOM)で試験(JIS K5600-7-7キセノンランプ法に準拠)をします。

ふっ素樹脂系塗膜が明石海峡大橋に採用された理由がここにあります。

重防食用塗料ではさびの発生を調べる試験が重要です。

防食性の促進法として、あらかじめ金属素地面に達する傷を入れてから、単一あるいは複合腐食サイクル試験を行います。

後者は実際の環境との相関性を高める目的で、塗装製品が遭遇するであろう腐食因子を複数組み合わせる試験です。

例えば、塩水噴霧・湿潤・熱風乾燥試験(0.5~2H)をいくつか組み合わせて1サイクルとし、状況に応じて何サイクルかを実施します。

ポイント

  1. 屋外暴露による劣化には環境因子が複合する
  2. 促進耐候試験機の選択がキーポイント
  3. 劣化の評価値には光沢、変色、さび発生など
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