外壁塗装を行う際のペットへの対応について解説
2021/12/27
外壁塗装中ペットに負担になってしまうこととは
外壁塗装中、ペットに負担がかかると思われることは大きく分けると「臭い」や「音」です。
我々人間よりも遥かに音や臭いに対して敏感な犬や猫等のペットにとって、普段聞こえない音や普段臭わない臭いはストレスでしかありません。
工事中に発生する、どのような臭いや音がペット達にとって負担になってしまうのか、具体的に解説します。
普段以上に発生する人や車の出入りの音
複数の工事関係者が動いたり、話したりした時に発生した音は、犬や猫などのペットに取って、不安をあおるものとなるでしょう。
また、工事関係車両の出入りの際に発生する音も同様です。
作業中の音
さまざまな工具を使用した際に発生する音も、ペットに取っては心の負担になります。
また、足場を歩き回る音や、作業者同士の掛け声なども然りです。
塗料の臭い
外壁を塗装する際に発する塗料の臭いは、特に鼻が敏感な犬にとって、かなりのストレスになります。
また、塗料に含まれているVOC(揮発性有機化合物)の影響により、ペットが体調不良になる可能性も否定できません。
飼っている犬や猫がふらふらしている、食欲がない、やたらと吠える、等の症状が現れたら、VOCによる影響を疑ったほうがよいです。
その際は迷わず動物病院を受診しましょう。
外壁塗装中のペットへの対策
外壁塗装によるペットへの悪影響を軽減するためにも、飼い主は工事中に発生する「臭い」や「音」に対して軽減対策を施すことが必要です。
どのようなことを行えばよいか、具体的に解説します。
塗装業者にペットがいることを事前に報告
まずは施工業者にペットがいることを事前に報告しておきましょう。
どの業者に依頼するのか選択中であれば、打ち合わせの際、ペットがいる住居での塗装経験があるのか、ペット対策について具体的にどのようなことを実施してくれるのか、等について聞いてみるのもよいでしょう。
経験のある、優良な業者であればペットへの負担が少ない塗料の使用をはじめ、さまざまな対策をそこで提言してくれるはずです。
小屋やケージの位置を変える
工事関係者や機材、車両が頻繁に出入りする場所の近くに小屋やケージがある場合、これらを静かで落ち着ける場所に移動することも忘れないでください。
常に工事関連の音が鳴り止まないような場所に小屋やケージがあってはペットが落ち着くことができず、ストレスが溜まってしまいます。
ペットを外飼いにしている場合は、工事が終わるまで家の中で飼うことをおすすめします。
適切な施工時期を選ぶ
どのような対策をとったとしても、ペットに多少のストレスを感じさせてしまうことは間違いありません。
であるならば、比較的早く終わる時期に施工日時をあわせることも有効な方法です。
気温が低い冬や湿度の高い梅雨の時期を避け、日照時間が長い夏場に施工時期を合わせると工期が比較的短期間で済みます。
ペットに負担がかからない塗料や建築用材とは
ペットへの負担を考慮し、負担がかからない塗料や建築用材を利用することもぜひ選択肢に入れてください。
塗料も比較的VOCが少ない水性塗料のほか、シンナーを使用していない自然塗料を利用するとペットへの負担はかなり軽減できます。
また、新築の場合、壁や床、天井等に漆喰やヒノキを利用するとVOCが浄化され、ペットにとっても住み心地の良い住居となること、間違いなしです。
外壁塗装時はペットへの対策を万全に
人間にとっては我慢できるかもしれない外壁塗装時の作業音や塗料の臭いも、ペットにとっては精神的にも身体的にもかなりの負荷がかかる可能性が高いです。
言葉で伝えることができないペットの思いをいち早くくみ取り、少しでもペットへの負担が軽減されるように、業者と打ち合わせしながら対策を施しましょう。