塗料選びには注意が必要!顔料と染料の違いとは?
2023/02/21
透湿性塗料のメリットとデメリット
物を着色する際に使われる顔料と染料、どちらも液体ですが何が違うのでしょうか。
違いを簡単に解説すると、顔料は色の粒が集まっているもの、染料は色が水に溶けているものです。
この違いが、着色後の状態に影響してきます。
顔料
ペンキなどの塗料には顔料が多いです。
色の粒が集まっている顔料は、塗装された後、素材の上に色の粒が乗っている状態になります。
そのため、染料に比べて耐候性や耐水性に優れています。
また、占める粒の数の比率が変わることで色変わります。
染料
服を染める時に染料がよく使われます。
染料は水や繊維に溶け込み、素材そのものを染色します。
服を洗っても色が簡単には落ちないのは、これが理由です。
染料は外壁に溶け込めない場合が多いため、色の粒を上に乗せる顔料が外壁塗料に多く採用されています。
油性と水性の違い
塗料の主な成分は溶剤と着色剤です。
油性と水性は、この溶剤部分が異なっており、油性は主に「揮発性有機溶剤」を、水性は主に「水」を使用しています。
油性は、乾きが早いのが特徴で、プラスチックや金属にも塗料がのりやすいです。
しかし、油性はシンナーの臭いが強いので、臭いが気になる方にはおすすめできません
また、引火性が高く、管理に注意する必要があります。
一方で、水性はシンナー臭がしないのが特徴です。
他にもシックハウス症候群や大気汚染の一因とされる揮発性有機化合物が少ないです。
しかし、乾燥しづらいので、使う時期を選ばなければなりません。
金属部分に馴染みづらいのもデメリットです。
油性、水性どちらもメリット・デメリットがあります。
大まかにですが、耐久性、乾燥時間を気にするのであれば油性塗料を、臭いや環境に配慮するのであれば水性塗料がおすすめです。
まとめ
塗料の詳細についてご紹介しました。
顔料と染料の違いは、色の粒を乗せるか、素材そのものを染めるかの違いです。
油性と水性の違いは、塗料の溶剤が揮発性有機溶剤なのか、水なのかの違いです。
色や配色にこだわりがちですが、美しい外壁を長く保ちたいのであれば、油性、水性など成分の違いにも着目しましょう。
他にも外壁塗装について知りたいことがあれば、お気軽にご相談ください。
理想の外壁塗装を一緒に進めていきましょう。