屋外の防水塗料の種類とメリットを解説します!
2024/04/17
屋外の防水塗料の種類
防水塗料は、屋外にある建物の保護に欠かせない役割を担っています。
建物に使われる塗料は基本的に防水効果を備えていますが、その中でも防水性の高い「弾性塗料」を防水塗料として説明しているケースが多いです。
ここでは、主要な防水塗料の種類と特性について解説します。
- アクリル塗料
アクリル塗料は発色が良く、扱いやすさから一般的な住宅に多く用いられていました。耐久性には劣りますが、価格の手頃さで選ばれることが多いです。 - ウレタン塗料
弾力性や密着性、耐久性に優れるウレタン塗料は、塗装面の保護に非常に効果的です。紫外線にやや弱いものの、全体的なバランスが良いため、多くの建物で利用されています。 - シリコン塗料
長期的な耐久性を誇るシリコン塗料は、現在では最も一般的な塗料になっています。
コストパフォーマンスが高く、様々な条件下でも性能を発揮します。 - フッ素塗料
耐久年数が非常に長く、耐熱・耐寒性にも優れたフッ素塗料は、長期間にわたり塗り替えの頻度を抑えられます。
価格は高めですが、長期的な視点で見ると経済的な選択となることもあります。
以上のことから万能にも思える防水塗料ですが、実は窯業系サイディングボードには適していません。
窯業系サイディングの蓄熱性と防水塗料の熱で柔らかくなる性質の相性が良くないからです。
防水塗料の防水メカニズムとメリット
防水塗料がどのようにして建物を保護するか、そのメカニズムとメリットを解説します。
- 防水メカニズム
弾性塗料の防水性は、塗膜がひび割れを埋め、水の浸入を防ぐことにあります。
ゴムのような弾力性を持ち、塗装面の保護に優れています。 - メリット
防水塗料は、ひび割れが起きても塗膜が割れるのを防いでくれるため、長期にわたり保護機能を維持します。
ただし、弾力性は徐々に低下していくため、定期的なメンテナンスは必須です。
防水塗料を選ぶポイント
防水塗料を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
・耐久性
塗料の寿命は、使用する場所や環境によって異なります。
長持ちする塗料を選びたい場合は、耐候性や耐水性に優れた塗料を選びましょう。
・価格
防水塗料は、種類や性能によって価格が大きく異なります。
予算に合わせて適切な塗料を選びましょう。
・塗りやすさ
DIYで塗る場合は、塗りやすい塗料を選びましょう。
水性塗料は、油性塗料よりも扱いやすく、初心者でも塗りやすいです。
防水塗料の3つの塗り方解説
- 単層弾性仕上げ
単層弾性仕上げは、下塗りを1回、上塗りを2~3回の工程で仕上げる方法です。
他の方法と比べて、塗装の工程が少ないのが特徴です。
厚みを付けて弾力性を出す工法で、厚塗りすればひび割れに強くなります。
しかし、複層弾性仕上げと比較すると弾力性は劣ります。
- 複層弾性仕上げ
複層弾性仕上げは、下塗り1回、中塗り2回、上塗り2~3回の工程で仕上げる方法です。
中塗り、上塗りで使用する塗料が異なります。
工程数が多いことから、塗膜に厚みを持たせられ、防水機能を発揮できます。
しかし、材料費や人件費がかかり、工事費が高額になります。
- 微弾性塗料仕上げ
微弾性塗料仕上げは、下塗り(微弾性フィラー)1回、上塗り2回の工程で仕上げる方法です。
伸縮性のある下塗り材を使用します。
下塗り材は、厚く塗れば塗るほど高い性能を発揮します。
小さなひび割れ程度であればすぐに埋めることが可能です。
まとめ
防水塗料は、その弾力性により高い防水効果を発揮する塗料です。
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など、各種防水塗料の特性を理解することで、最適な塗料を選ぶことが可能になります。
さらに、弾性塗料の防水メカニズムとメリットを把握することで、建物の長期的な保護につながります。
他にも外壁塗装や防水工事について知りたいことがあれば、お気軽にご相談ください。