『庇のない家は日本の家とはいえない』 2021/02/08 「西洋の建築は壁、日本の建築は屋根の建築である」これは建築学者・伊東忠太氏が残された有名な言葉だ。氏は中国、ビルマ、インド、トルコ、エジプト、欧米などを歴遊し、各地の家屋を調査し、その結果…
大いにすすめたい襖の間仕切り 2021/02/06 西洋の住居は「蜂の巣形」、日本の住居は「田の字形」とは、よくいわれるところだ。石や煉瓦づくりの西洋の住居では、物理的に一室の大きさが制限される。結果、大きくするには、壁で仕切った小部屋を、…
襖のある家は夏涼しい 2021/02/06 襖は日本独特の空間分割法。しかも、間仕切りが簡単に外せるところに大きな特徴がある。これは湿気の多い日本の自然条件が生んだ独特の知恵だ。あの有名なブルーノ・タウト(建築家)が軽井沢のある別荘…
2階にも風呂場を 2021/02/05 日本では家の大きさをいう場合、一般に建坪でいう。ところが、アメリカでは、寝室の数と風呂の数で言い表わす習慣がある。例えば、「フォー(4)ベッドルーム&ツー(2)&ハーフ」という具合。これは寝室…
棺桶が出せない家では困りもの 2021/02/04 最近のお葬式は、ほとんど葬儀場で行うのが、主流になりつつあるので,,,ちょっと不謹慎な話で気がひけるが、お年寄りがいる家庭の場合、不幸時のことも頭に入れていなくてはいけない。間借りのアパートな…
木の家は火に強い 2021/01/31 「木の家は火に強いんですよ」といったら、大抵は驚かれる。しかし、事実だ。確かに鉄骨は燃えないが火にあうと曲がってしまう。そこへいくと、木は芯持ち材(樹芯をもっている製材)でないといけないが、…
大壁になって消えつつある貫き工法! 2021/01/29 都市部では土壁にとって変わったのが、モルタル外壁だ。土壁が消えて変わったのは、左官仕事ばかりではない。大工の仕事も変わった。外壁が真壁(土壁)だったころには、柱と柱をつなぐ横材は「通し貫き…
モルタル壁の防水紙は厚いものを 2021/01/29 外壁の条件としては、1耐水性のあること2耐火性のあること3美しいこと4防音性のあることなどがあげられるだろうが、モルタルはこれらの条件をよく備えているし、何より、工期が早いことが大きな魅力だ。…
合理化で消えた左官の技術 2021/01/28 吸湿作用のある土壁は、日本の風土にぴったりの壁でこれに勝るものはない。だが、残念なことに一部の地方を除いて、最近は特別に高級な住宅以外には、土壁はほとんど見られなくなってしまった。一部の地…