『お客中心の家ではつまらない』 2021/02/14 ここにトイレをもってくると、お客さんがきたときに、部屋からまる見えでいやがられるのじゃないか。客間はもう少し広くないと大勢来たときにくつろいでもらえないのじゃないか。設計のご相談にうかがう…
『個室はつくらない』 2021/02/14 家を建てたら、ああもしたい、こうもしたいと夢ふくらませる、というより、わが暮らしをグレードアップして、美化して考えがちだ。これは人情だと思う。書斎があったなら、ホビールームがあったら、オー…
『部屋の開口部はドアにしない』 2021/02/14 部屋の開口部にノブのついた片開き戸(ドア)は避けなさい。何度もいうように、とり外しのできる引き戸の襖や板を張った戸襖、障子などが一番だ。洋室にしたって、ドアにする必要はさらさらない。ドアの場…
『部屋以外のスペースをまずとれ』 2021/02/13 履物を履き替える日本の玄関は、外出用の靴のまま家の中に上がる外国の玄関と違って、ある程度の広さがないと不便で仕方ない。玄関だけに限らない。設計するときは、どうしても部屋中心になって、階段回…
『居間は本当に必要か』 2021/02/13 話を聞くと、これから家をつくる人のきっかけの多くは、「子どもの部屋を確保してやりたい」大抵の方がそうだ。だから、無理からぬことだが、変な話、夫婦の部屋はないのに、立派な子ども部屋があるとい…
『玄関には式台をとろう』 2021/02/13 「玄関先で失礼します」といった挨拶があるように(玄関払いという言葉もあるが……)、家の中に上がらずに玄関だけで帰る客人も多い。そういった意味で、玄関は簡単な接客スペースでもあるし、家の顔でも…
『吹き抜けは感心しない』 2021/02/12 外国人からラビット・ハイツ(うさぎ小屋)と見下された日本人の住居。見た感じを多少なりとも広々とさせたいがために、「吹き抜けにしたいのですが」と要望するお施主さんが多い。よそのお宅にお邪魔した…
『間崩れの設計をしない』 2021/02/11 本来の在来工法(軸組み工法)の家は、構造上、三尺(約九一センチ)の正倍数で、きちんとおさまるように、非常に合理的につくられている。畳の寸法も建具も三尺が基準になっているから、回せば六畳も八…
『庇や霧よけは必ずつけること』 2021/02/10 「西洋の建築は壁、日本の建築は屋根の建築である」これは建築学者・伊東忠太氏が残された有名な言葉だ。氏は中国、ビルマ、インド、トルコ、エジプト、欧米などを歴遊し、各地の家屋を調査し、その結果…
『屋根裏の空間はたっぷりとる』 2021/02/10 このごろは屋根つきのマンションが多く目につくようになった。ちょっと異様な感じがするが、あれは単なる飾りではない。いきつくところ、「外観より、住みやすさ第一」になったのだろう。毎日住む家であ…