顏料 (1)―1着色顔料(無機顔料) ④鉛白 2PbCO₃・Pb(OH)₂ (JIS K 5103)
2021/02/26
顏料(1)―1着色顔料(無機顔料)④
白鉛または唐土ともいわれ、顔料中もっとも古い歴史を有するもので、組成は塩基性炭酸鉛てす。
鉛に酢酸と炭酸ガスを作用させて作られ、オラング法、ドイツ法、鉛粉法があります。
鉛白は酸、アルカリに可溶で、硫化水素によって黒変します。
また、塩基性であるため酸性の油と反応して鉛石けんを作ります。
鉛白を用いた塗料は付着性がよく、強じんな塗膜をつくり、鉛白単独白塗料でも白亜化しない耐久力のすぐれた塗膜がてきます。
他の顔料と併用し、特に木部の下塗り用、その他一般の外部用上塗り塗料に用いられます。
鉛白は塗料の乾燥を促進するのて、パテ、乾燥剤にも用いられます。
鉛白を月いた塗料は暗所では黄変しやすく、また硫化水素にあうと黒変します。
白亜鉛塗料のひび割れは鉛白の混合により防止することがてきます。