有限会社ステップリフォーム

ウレタン防水の劣化症状を早期発見して適切な補修方法で建物を長持ちさせるための完全ガイド

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
お問い合わせはこちら

〒221-0002 神奈川県 横浜市神奈川区 大口通 134-15

ウレタン防水の劣化症状を早期発見して適切な補修方法で建物を長持ちさせるための完全ガイド

ウレタン防水の劣化症状を早期発見して適切な補修方法で建物を長持ちさせるための完全ガイド

2024/04/19

ウレタン防水とは?基本的な特徴と劣化のメカニズム

ウレタン防水は、ベランダや屋上、バルコニーなど建物の外部に施される防水工法の一つです。

液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する方法で、柔軟性と耐久性に優れているため、多くの建物で採用されています。

ウレタン防水の主な特徴は以下の通りです。

  • 伸縮性があり、建物の動きに対応できる。
    • 継ぎ目がなく一体化した防水層を形成できる。
  • 複雑値形状にも対応可能
  • 比較的施工が簡単

しかし、どんなに優れた防水工法でも経年劣化はさけられません。

ウレタン防水の劣化は主に以下の要因によって進行します。

  1. 紫外線による劣化
  2. 雨風などの気象条件による摩耗
  3. 建物の動きによる応力
  4. 温度変化による膨張と収縮

これられの原因により、ウレタン防水層には様々な劣化症状が現れます。

早期に発見して適切に補修することで、大規模な工事を避け、建物を長持ちさせることができます。

ウレタン防水の主な劣化症状と見分け方

ウレタン防水の劣化症状は、初期段階で発見できれば部分的な補修で対応できることが多いです。

定期的な点検で以下のような症状がないか確認しましょう。

1,ひび割れ

ひび割れは最も一般的な劣化症状です。

ウレタン防水層が硬化して柔軟性を失うと、建物の僅かな動きにも対応できなくなり、ひび割れが発生してしまいます。

ひび割れの種類

  1. ヘアクラック(髪の毛ほどの細かいひび割れ)
  2. 網目状のひび割れ
  3. 深いひび割れ(下地までたっしているもの)

ひび割れを放置すると、そこから雨水が侵入し、下地の腐食や室内の雨漏りの原因となります。

特に深いひび割れは早急な対応が必要です。

2.剥がれと浮き

剥がれは、ウレタン防水層が下地から分離する現象です。

主な原因は以下のとおりです。

  1. 下地との密着不良
  2. 下地自体の劣化
  3. 施工時の不備
  4. 外部からの衝撃

剥がれた部分は防水機能を完全に失っているため、雨漏りのリスクが非常に高くなります。

また、剥がれの周辺部分も密着力が低下している可能性が高いため、範囲が広がる前に対処することが重要です。

3.膨れと水ぶくれ

膨れは、ウレタン防水層の下に水分や空気がたまることで発生します。

主な原因は以下のとおりです。

  1. 下地からの水分上昇
  2. 施工時の水分の閉じ込め
  3. 防水層内部への水の侵入

膨れた部分を押すと、水分が移動する感触があったり、弾力を感じたりします。

膨れは防水層と下地の密着性を低下させ、剥がれの原因となるため早めの対応が必要です。

ウレタン防水の劣化症状に応じた適切な補修方法

ウレタン防水の劣化症状によって、適切な補修方法は異なります。

症状の程度や範囲に応じて、部分補修か全面補修かを判断する必要があります。

1.ひび割れの補修方法

ひび割れの補修は、その深さと幅によって方法が異なります。

  • 軽微なひび割れ:ウレタン系のシーリング材を充填
  • 網目のひび割れ:部分的に防水層を除去し、新しいウレタン防水材を塗布
  • 深いひび割れ:下地の補修も含めた処置が必要

補修の手順

  1. ひび割れ周辺の清掃
  2. 必要に応じで古い防水層の除去
  3. プライマーの塗布
  4. ウレタン防水材の塗布
  5. 必要に応じてトップコートの塗布

2.剥がれと浮きの補修方法

剥がれと浮きの補修は、以下の手順で行います。

補修の手順

  1. 剥がれた部分や浮いている部分を完全に除去
  2. 下地の状態を確認し、必要に応じて補修
  3. プライマーの塗布
  4. ウレタン防水材の塗布
  5. 既存の防水槽との段差をなくすように仕上げ
  6. トップコートの塗布

剥がれや浮きが広範囲に及び場合には、部分補修ではなく全面補修を検討する必要があります。

3,膨れの補修方法

膨れの補修は、以下の手順で行います。

補修の手順

  1. 膨れた部分に小さな穴を開け、中の水分を排出
  2. 膨れた部分を切り取り、下地の確認
  3. 下地を十分に乾燥させる
  4. 必要に応じて下地の補修
  5. プライマーの塗布
  6. ウレタン防水材の塗布
  7. トップコートの塗布

膨れの原因が下地からの水分上昇である場合は、根本的な対策も必要です。

まとめ

ウレタン防水は優れた防水工法ですが、経年劣化によってひび割れ、剥がれ、膨れなどの症状が現れます。

これらの劣化症状を早期に発見し、適切に補修することで、大規模な工事を避け、建物を長持ちさせることができます。

劣化症状が軽微で局所的な場合は部分補修で対応できますが、広範囲に及び場合や下地まで損傷している場合は全面補修が必要です。

定期的な点検を行い、小さな劣化症状も見逃さないようにしましょう。

プロの業者による定期点検を受けることで、専門的な視点から劣化状況を評価してもらい、最適な補修方法を提案してもらうことができます。

ウレタン防水の寿命を延ばし、建物を雨漏りから守るためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

よくある質問Q&A

Q1:ウレタン防水の寿命はどれくらいですか?
A1:一般的にウレタン防水の寿命は約10年〜15年程度です。ただし、施工品質や環境条件、メンテナンス状況によって大きく変わります。定期的な点検と適切な補修を行うことで、寿命を伸ばすことができます。

Q2:ウレタン防水の補修は自分でもできますか?
A2:軽微なひび割れなどは市販の補修材料で対応できる場合もありますが、専門知識や技術が必要なため、プロの業者に依頼することをおすすめします。不適切な補修は逆に状況を悪化させることがあります。

Q3:ウレタン防水の部分補修と全面補修の費用の違いはどれくらいですか?
A3:部分補修は数万円から、全面補修は平米単価で1万円前後となる場合が多いです。面積や状態によって大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。早期発見・早期補修で費用を抑えることができます。

Q4:ウレタン防水の劣化を防ぐ方法はありますか?
A4:定期的な点検やトップコートの塗り替え(5〜7年ごと)、吸水口の清掃などが効果的です。また、重い物を直接置かない、尖った物で傷つけないなどの日常的な配慮も大切です。


Q5:雨漏りが発生した場合、ウレタン防水の補修だけで解決しますか?
A5:雨漏りの原因がウレタン防水の劣化だけであれば補修で解決できますが、構造的な問題や他の部位の劣化が原因の場合は、総合的な対応が必要です。まずは専門家による原因調査をおこなうことが重要です。

横浜周辺で高い効果の防水工事

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。