『床の間の有用性』 2021/02/17 やはり、日本の座敷は床の間があると、部屋に風格が出る。床の間は格調のシンボルといってもいいかもしれない。お客を招じ入れるとき、「どうぞ、床の間のほうへ」という。床の間があれば、おのずと部屋…
『窓は床面積の最低七分の一は必要』 2021/02/17 「お宅はいいですね、明るくて」日本の家ではこれ以上のほめ言葉はないだろう。陽が差さないで、一日中薄暗く、ややもすると、日中でも電気をつけないと住めないような家ほど陰気な家はない。昔は住まう…
『勝手口はぜひつくろう』 2021/02/15 「狭いから勝手口がとれない」というのは違う。狭ければ、狭いなりで、いかようにもとれるはずだ。最初から必要なスペースとして確保しないからとれない。私らは玄関をとったら、次に勝手口をどこにつけ…
『お客中心の家ではつまらない』 2021/02/14 ここにトイレをもってくると、お客さんがきたときに、部屋からまる見えでいやがられるのじゃないか。客間はもう少し広くないと大勢来たときにくつろいでもらえないのじゃないか。設計のご相談にうかがう…
『個室はつくらない』 2021/02/14 家を建てたら、ああもしたい、こうもしたいと夢ふくらませる、というより、わが暮らしをグレードアップして、美化して考えがちだ。これは人情だと思う。書斎があったなら、ホビールームがあったら、オー…
『部屋の開口部はドアにしない』 2021/02/14 部屋の開口部にノブのついた片開き戸(ドア)は避けなさい。何度もいうように、とり外しのできる引き戸の襖や板を張った戸襖、障子などが一番だ。洋室にしたって、ドアにする必要はさらさらない。ドアの場…
『部屋以外のスペースをまずとれ』 2021/02/13 履物を履き替える日本の玄関は、外出用の靴のまま家の中に上がる外国の玄関と違って、ある程度の広さがないと不便で仕方ない。玄関だけに限らない。設計するときは、どうしても部屋中心になって、階段回…
『居間は本当に必要か』 2021/02/13 話を聞くと、これから家をつくる人のきっかけの多くは、「子どもの部屋を確保してやりたい」大抵の方がそうだ。だから、無理からぬことだが、変な話、夫婦の部屋はないのに、立派な子ども部屋があるとい…
『玄関には式台をとろう』 2021/02/13 「玄関先で失礼します」といった挨拶があるように(玄関払いという言葉もあるが……)、家の中に上がらずに玄関だけで帰る客人も多い。そういった意味で、玄関は簡単な接客スペースでもあるし、家の顔でも…
『吹き抜けは感心しない』 2021/02/12 外国人からラビット・ハイツ(うさぎ小屋)と見下された日本人の住居。見た感じを多少なりとも広々とさせたいがために、「吹き抜けにしたいのですが」と要望するお施主さんが多い。よそのお宅にお邪魔した…