『間崩れの設計をしない』 2021/02/11 本来の在来工法(軸組み工法)の家は、構造上、三尺(約九一センチ)の正倍数で、きちんとおさまるように、非常に合理的につくられている。畳の寸法も建具も三尺が基準になっているから、回せば六畳も八…
『庇や霧よけは必ずつけること』 2021/02/10 「西洋の建築は壁、日本の建築は屋根の建築である」これは建築学者・伊東忠太氏が残された有名な言葉だ。氏は中国、ビルマ、インド、トルコ、エジプト、欧米などを歴遊し、各地の家屋を調査し、その結果…
『屋根裏の空間はたっぷりとる』 2021/02/10 このごろは屋根つきのマンションが多く目につくようになった。ちょっと異様な感じがするが、あれは単なる飾りではない。いきつくところ、「外観より、住みやすさ第一」になったのだろう。毎日住む家であ…
日本独自の知恵、摺動による開閉 2021/02/08 「襖はいいが冬、すき間風が入ってくるのがたまらない」という人がいる。安普請の住まいで、家そのものが歪み、建てつけが悪くなり、いかんともしがたい、ということは確かにあるが、普通の家では、襖に…
『雨を警戒した日本家屋の窓』 2021/02/08 ツー・バイ・フォーの家は、外部に面した窓が簡単に、非常に合理的にできているから、安くできる。「日本の家も見習うべきではないか」この工法がアメリカから導入されたばかりのころ盛んにいわれたこと…
『残しておきたい和室』 2021/02/08 われわれの住む家はホテルとは違うことを知っておかなくてはならないだろう。一泊、二泊するだけの仮の住居と違って、家は当然ながら生活の場だ。家を新築するような場合、ややもすると、洋間中心で間取…
『庇はのない家は日本の家とはいえない』 2021/02/08 「西洋の建築は壁、日本の建築は屋根の建築である」これは建築学者・伊東忠太氏が残された有名な言葉だ。氏は中国、ビルマ、インド、トルコ、エジプト、欧米などを歴遊し、各地の家屋を調査し、その結果…
大いにすすめたい襖の間仕切り 2021/02/06 西洋の住居は「蜂の巣形」、日本の住居は「田の字形」とは、よくいわれるところだ。石や煉瓦づくりの西洋の住居では、物理的に一室の大きさが制限される。結果、大きくするには、壁で仕切った小部屋を、…
襖のある家は夏涼しい 2021/02/06 襖は日本独特の空間分割法。しかも、間仕切りが簡単に外せるところに大きな特徴がある。これは湿気の多い日本の自然条件が生んだ独特の知恵だ。あの有名なブルーノ・タウト(建築家)が軽井沢のある別荘…
2階にも風呂場を 2021/02/05 日本では家の大きさをいう場合、一般に建坪でいう。ところが、アメリカでは、寝室の数と風呂の数で言い表わす習慣がある。例えば、「フォー(4)ベッドルーム&ツー(2)&ハーフ」という具合。これは寝室…